ヨガインストラクターの資格と評価?

私は日本にいた時、正社員として、常用型派遣として働いていたことがあります。
登録型派遣、というもので派遣されて仕事していたことも、あります。

何が違うの?

登録型派遣:おそらく一般的に派遣社員と呼ばれる雇用体系はこちらかな、と思います。
登録型派遣社員:こちらは、”派遣先”が決まらないと、”派遣元会社”、との雇用契約も終結しないんです。

常用型派遣社員(正社員)の時は聞き取りと経歴で採用され、派遣先にて働いていましたが、
登録型派遣会社(派遣社員)への登録時には、いつも「どうしてこれをするのだろう」ということをさせられました。

それは
「この文章をX分以内に打ち込んでください」
というものでした。

当時はブラインドタッチもさほど出来ずにいて、でも時間内に文章を打つことは出来、偶然にもかなり正確に出来ていたので、”派遣社員としての登録”というのは出来たのです。

登録は完了しますけど、派遣先、というものが決まらない間は待機社員となり、お給料も出ませんし、なんの保証もありません。
これを知って、他の派遣会社に登録に行くと、また同じようなテストを行うのです。

「ちょっと待ってください、私の職業は技術職です(当時)。文章を早く正確に打つことではありません。」

そう言っても「やってもらわないと登録出来ません」でしたので、文章を打ち、登録完了。

面接もあり、そこでも、
「エクセルは出来ますか?」
「ワードは出来ますか?」
でした。

出来ますが、、、

「ちょっと待ってください、私の職業は技術職です。
文章を早く正確に打つことではありませんし、エクセルで票を作ることでもありません。」

を、繰り返します。

会社側も「答えないと登録できません」を繰り返すだけでした。

これで私の職種を評価して営業することが出来るとは思えませんでしたが、なんとか派遣先は決まるのです。
不思議な気がしますが、それは、派遣先での面接で決まっていきました。
派遣先は、人間性と技術を評価・重視してくださっていました。

私の当時の職種は、ワードで文章を早く正確に打つことはなんの特技にもなりません。もちろん出来るに越した事はありませんけどね。
派遣先企業も、そこではなく、技術の部分を面接で聞きたかったのでしょう。

ただし、派遣元の営業職員の努力は認めます、面接まで持って行ってくれるのは営業職としての素晴らしい技術であるといえます。
今更ながら、ありがとうございます、と、ここで申しあげておきます^^。

ヨガ・インストラクターはどうでしょうか。

資格を持っていても
「では今から1時間、じっさいに教えてみてください」
と言われて、すぐに出来なかったらインストラクターとして人の前に立つことは出来ません。

逆に資格などなくても、すぐに素晴らしい1時間のレッスンが可能な人も大勢います。

資格に人は集まるのではなく、レッスンの質・知識の豊富さ・楽しくヨガが出来るか否か、などの”人間性”で生徒さんはやってきます、スタジオもそれでその人を雇うのです。

解剖学の知識が豊富な先生であれば、危険な動きをする生徒さんに的確なアジャスト、的確な言葉でのガイドが出来るはずです。
詰め込みのクラスやスクールで、これが身に付くとは思えません。
大事なのは実践と経験です。

ヨガ・インストラクターの派遣会社というのがあると仮定して、
「ヨガ・インストラクターの資格を持っていますか?」
「はい、持っています」
で、登録が出来ても、じっさいのインストラクターとしての質は、レッスンで判断されます。
レッスンが素晴らしく、面接での受け答えが的確であれば、ヨガ・スタジオでのオーディションに受かる可能性は高いのです。

しかしながら、ものすごいポーズが出来る人でも、それを望んでいない生徒さんにそれを強要したら、もうその生徒さんは二度とレッスンに来てはくれません。
それではスタジオとしてはマイナスで、そういう講師は不要なのです。
スタジオの希望する講師として対応できるようなレッスンが出来なかったらすぐにクビ。

アサナ(ポーズ)のすごさだけ、ではなく、知識は持っていてもそれを外に出すことが出来ない人、でもなく、
自分のキャラクターをうまく出しつつ、自分のヨガを確立し、しっかりとヨガを伝える(教える)事が出来るようになるメソッドを持つティーチャーズ・コースを選ぶことが大事です。

とにかく何でもいいから資格をとって、オーディションに行きまくり、結果どこからも採用されず、またTT(ティーチャーズ・トレーニング)を受け、これを繰り返す、、、という、時間とお金を無駄にするのではなく、最初から自信を持って人の前に立つことが出来る講師を目指し、それが可能になるスクールを選びましょう。

ルミナス・スクールでRYT200の講義を終えたら、例え全米ヨガアライアンスに登録をしなくても、立派なヨガ・インストラクターになれます。
資格は1つの成果の証、なだけです。

ちょっとカラテのお話し。

私はイギリスで、40後半からカラテを習い始めました。
しばらくすると昇給試験なるものがある、といわれ、それに向けての稽古が始まります。

この時私は言いました、「帯の色はどうでもいい、楽しみたいだけ」って。
でも師がおっしゃるには
「頑張ってきた証として受けてみなさい」
「カラテのカタやワザはその人の精神、優しさ、敬意に基づいて成り立っている。我々は昇格試験でその側面全部を評価・判断するんだよ。」
でした。
昇給試験、ヨガでは資格、は、無駄にはなりませんし、そこへ向かって勉強をしていく行為って素敵な時間になっていくはずです。

カラテの発祥とされる沖縄では伝統的に、もともとベルトの色は2つしかなかったと考えられています。
白と黒。

初心者のための白は、空虚さと新たな学習能力の必要性を象徴します。
黒帯は時間と習得した知識の経過を意味しますが、黒帯の師はその帯が擦り切れて白色に戻っていっても、交換しようとはしません、
それは”初心を忘れるな”という意味もあるそうで、黒帯としての誇りを持ち、黒帯の実力があれば、色はどうでもいいのです。

資格を取得したらそれがゴールではなく、ずっと勉強は続きます、ルミナス・スクールは資格取得後も成長していけるように指導していきます。
インストラクター資格コース卒業は入り口に過ぎず、大事なのはその後、それをどう生かすか、勉強した事を自分のものにし、自分のヨガを確立していくことが大事なのです。

どこかのスクールが終了すると、ルミナスに講師の応募が殺到します。
残念ながら、挨拶からメールの文章力、ヨガの知識もまったく未熟な事が多く、ガッカリします。
ルミナス・スクール卒業生ならそんな講師にはなりません。

もしヨガ・ティーチャーとしてすでに活躍していても、TTのコースで己を見つめる事も出来ます。
世の中には大勢のヨガ講師が存在します、その経験と知識のレベルを明確に示すシステムを導入する必要がある場合の、1つのステップとして考えてもいいかもしれません。

ヨガ・アライアンスは資格コースにテストを導入せよ、との新規定を打ち始めました。
ルミナス・スクールでもテストを行い、合格した人でない限り認定をいたしません。ですが高度なポーズを取れ、でもありません。
以前のようにスクールに通ってさえいたら資格が取得でいる時代ではなく、またそうでなければなりません。

世界中に人脈があるルミナスの主宰による、世界に羽ばたける内容のルミナス・スクールで一緒に学びを深めていきませんか?
お待ちしております。

Namaste☆